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2022.07.15

限局性学習症(学習障害)について



ご覧になっていただきありがとうございます。

本日は限局性学習症について書きます。

DSM-4では学習障害でしたが、DSM-5で限局性学習症となりました。

昔は、勉強が苦手な子を「LDかしら?」なんて簡単に言う教育者の方もいました、

LDが学習障害。最新ではSLDで限局性学習症といいます。

限局性とついたのがポイントで、誤解が減るので私は良い改名かと思いました。

学習障害で多い誤解が、勉強が苦手=LD、でした。

そうではなく、限局しているのです。

具体的には、読み、書き、計算、の3領域です。


定義は、「学習や学業的技能の使用に困難があり、その困難を対象とした介入が提供されているにもかかわらず、以下の症状の少なくとも6ヶ月持続していることで明らかになる」です。


よく分かりませんよね。

つまりは、読み書き計算に困難さがあり、それを踏まえた教え方をしていても、改善が6ヶ月見られない状態です。

ただ単に、勉強が嫌いで、授業聞いてなければ足し算引き算出来ませんよね。

ですが、そのうようなお子様には丁寧にいちから教えれば習得できます。

ですのでSLDではないです。当たり前ですが。。。

これまた以前は、書き障害をディスグラフィア、読み書きは困難であっても読解はできるのがディスレクシアとか

細かく分けてましたが、あまり有用性はないので考えなくていいと思います。

脳の処理段階で、どこにつまづきがあって、と分析してアプローチしていくのですが、

それは我々言語聴覚士や心理士さんにお任せください。

計算障害も一言でいってもたくさん原因があります。

演算処理そのものか、空間的なものか、言語性のものか、など。

成人でも脳血管障害で頭頂葉が病巣になると演算できなくなります。

計算が苦手なお子様は頭頂葉の活動が低いなどの研究もありますが、原因は断定できてません。


需要があるか分からない内容をつらつら書いてしまいましたが、

大事なのは困難さが何に起因するのかを推測して、

そこにアプローチ、もしくは代償しないと効果はないということです。

何かお困りがありましたら、メールでもLINEでもご連絡くださいませ。

個人情報はもちろん保護させていただきます。



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