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2022.07.19

発音(構音)障害について



ご覧になっていただきありがとうございます。

お子様で発音が明瞭でないというお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

日本語の発音獲得は、およそ5歳頃に安定すると言われています。

発音の獲得には順序性があり、母音から難しい子音の順番に獲得します。

大まかな目安は以下の通り。

2~3歳代:ア・イ・ウ・エ・オ、タ・テ・ト、パ行、マ行、ヤ行、ン
2~5歳代:バ行
3~4歳代:カ行、ガ行、ナ行、チ、チャ行、ダ・デ・ド、ハ行、ワ
4~6歳代:サ行、ザ行、ツ、ラ行

目安ですのでこの通りでない場合もあります。

ただ、サ行がタ行になったり(置換)、ラ行が不明瞭だったりというケースが多いのは、

サ行やラ行が難しい音だからです。

5歳まではあまり気にする必要はありませんが、就学前の段階になって、

医師が訓練の必要性ありと判断した場合は言語聴覚士に出番です。

基本的に、個人差がありますが訓練を受けていただければ正常発音の獲得は可能です。

ただし、原因に難聴や舌小帯短縮症など器質的な要因がある場合は、

原因に対してアプローチする必要があります。

難聴などは、3歳児定期健診で保健師さんが口元を隠して、ささやき声で言った単語の

絵カードを指さす検査をやられた覚えはないでしょうか?

ささやき声は30デシベル程度で、会話に必要な聴力です。

それを簡単にみるものがささやき声検査(囁声検査)なのです。

難聴がある場合は、サ行やザ行など比較的高い周波数の子音の聞き分けが難しく、

正常獲得に支障を及ぼす場合があります。

それらの原因がないにもかかわらず、誤った音を学習してしまったり、

舌の癖でサ行がタ行になってしまったり、というケースを発達性構音障害といいます。

大人になっても、イ段が口の横から空気が抜けたような音になっている方がいらっしゃいますが、

あれは側音化構音といいます。舌に緊張が入ってしまって、舌の中央から空気が抜けないといけないのに

横から空気が抜けてしまっている場合です。

構音障害については、基本的なアプローチはほぼ体系化されているので、

お任せいただければ改善することができます。お気軽にお問い合わせください。

また、ダウン症候群のお子様は、口周りが低緊張なこと、舌が相対的に大きく、

通常の構音する位置とずれていること、音の認識、言語発達の遅れ、など

様々な要因が複合的にからんでいますが、ひとつひとつに適切にアプローチすることによって、

改善いたします。お気軽にご連絡ください。



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カテゴリ:つぶやき

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